相続対策で重要なことは以下の3つです。
1)争議対策
揉めごとなく円満に相続人の間で合議できることが一番重要です。相続人の間で起こりえる争いを未然に防止すること、これが争議対策です。この対策は全ての人が関わる問題として一番重要です。
2)納税対策
納税資金を準備する為の対策が納税対策です。まず必要なことは、自分が納税対策を心配する必要があるのかどうかを確認することです。現在1年間に約100万人の方が日本で亡くなっています。相続はその人数分、発生しているわけですが、納税申告対象者は4-5万人(*1)と言われています。つまり納税義務が発生するほど高額の資産を相続するわけではないという人がほとんどなのです。
(*1) 2006年から税制改革で相続による100人中、10-15人になっていくと言われています。これは人口構成と変化と損益通算で評価損計上できる資産が変更(ゴルフクラブ会員が対象外となる。有価証券は既に対象外)によるもののようです。
3)節税対策
相続に関わる税金を減らす為の対策が節税対策です。納税義務が発生するほどの高額の資産を相続される方は対策を講じる必要があります。
まずオーナー様ご自身が、上記のうちのどの対策を講じる必要があるのか、それを見極めることが重要です。
相続対策のイロハの記事一覧
- 1.相続対策 = 節税対策ではない
- 2.争議対策こそ一番重要!
- 3.相続対策の基本3 遺言は絶対ではない
- 4.相続対策の基本4 揉めた時には・・・
- 5.寄与分とは
- 6.特別受益とは
- 7.遺言の扱い
- 8.遺言が有効な時
- 9.遺言で大事なこと
- 10.納税対策
- 11.生前贈与
- 12.資産の組み替え